ペット保険の裏ワザとは？元ペット保険屋が詳しく解説

こんな質問に答えます！

ペット保険を調べていると「裏ワザ」というキーワードに行き着く人も多いのではないでしょうか。

結論ですが、巷に噂になっている裏ワザは、詐欺行為かつかなりハードルの高いものとなっています。今回はこの噂になっている裏ワザと、合法で使える裏ワザを紹介していきますね。

ペット保険の裏ワザとは？

巷で噂になっているペット保険の裏ワザとは、2ch開設者であるひろゆき氏が話した「病気のペットちゃんでもペット保険に入れられる裏ワザ」のことです。

ペット保険は基本的に病気を発症した後では、加入不可、あるいはその病気に免責がつくため、この裏ワザはとても話題になりました。

ひろゆき氏が話したペット保険の裏ワザ

ひろゆき氏が「猫の治療費が払えなくなりそうで困っている」という質問に対して、「嘘をついてペット保険に加入すればいい」と答えたのがペット保険の裏ワザとして広まりました。

概要をまとめると以下のとおりです。

ひろゆき氏のペット保険の裏ワザは使えない

結論ですが、ひろゆき氏が話したペット保険の裏ワザは使えません。理由は以下のとおりです。

• 動物病院側はメリットよりリスクが大きい
• 診察記録を3年間保有してるので隠せない(獣医師法21条1項および第11条2項)
• 実際に保険金詐欺として起訴されたケースがある

ひとつずつ補足していきます。

動物病院側はメリットよりリスクが大きい

ひろゆき氏は動画内で、治療が継続できるなら保険加入させるメリットがあるといった内容を話しています。

しかし治療の継続で得られるお金と、保険金詐欺で訴訟されるリスクを天秤にかけたら、明らかに釣り合いません。

診察記録を3年間保有してるので隠せない(獣医師法21条1項および第11条2項)

獣医師法21条1項では、獣医師は診察記録を残さないといけないと定められてあり、さらには11条2項では、保存期間が犬猫の場合3年間と決められています。

第十一条の二　法第二十一条第二項の農林水産省令で定める期間は、牛、水牛、しか、めん羊及び山羊の診療簿及び検案簿にあつては八年間、その他の動物の診療簿及び検案簿にあつては三年間とする。

そのため診察記録を抹消しようとしても、獣医師法に定められているのでできないのです。

実際に保険金詐欺として起訴されたケースがある

獣医師が保険加入させるために、診療時期をズラして報告させ保険に加入させた詐欺事件がありました。こちらは起訴されて、獣医師に保険金詐欺として有罪判決が出されています。

合法で使えるペット保険の裏ワザ

それでは、問題なく使えるペット保険の裏ワザをお伝えします！わたしが知っているペット保険の裏ワザは以下のとおりです。

• 保険に2つ加入して補償割合を100%にする
• 後日精算を窓口精算のように使う
• 診療費が高いものから請求する

それぞれ解説していきます。

保険に2つ加入して補償割合を100%にする

まずはペット保険に2つ加入して、補償割合を100％にする裏ワザです。簡単に言うと、50%プランの保険に2つ加入することで、補償割合を100%に引き上げられます。

100％補償ですと、自己負担金額が0円になるため安心して動物病院に通えるようになります。

後日精算を窓口精算のように使う

動物病院の会計をクレジットカードで支払うことで、後日精算の一時的に診療費を負担しなくてはいけないデメリットを払拭する裏ワザです。

裏ワザの概要は以下のようになります。

後日精算のペット保険の多くは、20〜30日以内に支払いが完了するため使える裏ワザです。

診療費が高いものから請求する

ペット保険の請求は2〜3年遡って請求が可能です。そのため、回数制限があるようなペット保険では、診療費が高いものから請求を行うことで、保険金を最大限受け取れます。

まとめ「ひろゆき氏のペット保険の裏ワザは無理がある」

ひろゆき氏は病気のペットちゃんでも、ペット保険に入れる裏ワザがあると話していますが、実行するのは無理でしょう。

一見論理的ですが、ハードルが高すぎますし、そもそも詐欺行為にあたります。ペット保険の裏ワザは、今回紹介した正当なものだけ検討してくださいね。

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