ペット保険はすべての人が加入するべきなのでしょうか。いらない人も中にはいますか?条件を具体的に知りたいです。
こんな質問に答えます!
- ペット保険がいらない人の条件
- ペット保険が必要な人
まず結論で、これは元ペット保険屋さんの私だから強く言えることですが、ペット保険はすべての人に必要ありません!
ペット保険必要不要論はさまざまありますが、元ペット保険屋さんのわたしは上記の結論に至りました。
ではどんな人ならペット保険は必要ないのでしょうか。ペット保険がいらない人について解説していきます。
ペット保険が不要な人の条件とは?
ペット保険がいらない人の条件を教えてください。
さっそく結論ですが、以下のいずれかの条件に当てはまる人はペット保険に加入する必要はありません。
- ペットちゃん専用の貯金がすでに100万円以上ある人
- ペットちゃんを家族と思っていない人
それぞれ補足していきますね。
ペットちゃん専用貯金が100万円以上ある人はペット保険必要なし!
なぜ100万円以上あればペット保険は必要ないのですか?
ずばりペットちゃんにかかる医療費をあらかじめ用意できるのであれば、ペット保険はまったく必要ありません!
ペット保険最大手アニコムさんの調査によると、ペットちゃんにかかる年間診療費は60,430円(犬の場合)だそうです。(参考:家庭どうぶつ白書2021)平均寿命が15年と考えると約90万円なので、100万円ほどすでに用意があるのならば問題ないというわけです。
ただし、これはあくまで平均なので、それよりも医療費がかかる場合があります。例えば心臓病にかかった場合は、150万円ほどかかる場合も。
注意!必ずペットちゃん専用の貯金を用意すること
ふつうに貯金が100万円以上あるだけではいけないのですか?
気を付けてほしいのが、通常の貯金とは別にペットちゃん用の貯金を用意してください。ただの貯金ですと、本当に高額な診療費が発生しそうになったとき、使うのを躊躇う懸念があるからです。
明日なくなってもかまわない貯金を用意しておきましょうという話ですね。
つづいて次のようなタイプの人もペット保険はいりません。
ペットはペットと割り切れる人も保険はいらない
ペットはペットと割り切れるとはどういう意味ですか?
一言で説明すると、ペットちゃんを家族だと思っていない人にもペット保険は必要ありません。
つまり、ペットちゃんが病気になっても、病院に連れていく必要はないと考えている場合は、保険を利用する機会がないのでいらないということですね。
次にペット保険が必要な人についても解説していきます。
ペット保険が必要な場合
ペット保険に入ったほうがいい場合を教えてください。
ペット保険は、以下のような場合に加入を検討してもいいと思います。
- 高額な診療費をすぐに用意できない場合
- 気軽に動物病院に行けるようにしたい場合
それぞれ解説していきます。
高額な診療費をすぐに用意できない場合
ペットの医療費はそんなに高額なのですか?
ペットちゃん専用貯金で100万円以上用意できない場合は、ペット保険が必要かと思います。
ちょっとした通院程度であれば数千円しかかかりませんが、先ほど説明したとおり大きな病気になってしまうと100万円前後の費用がかかってしまいます。
また若いうちは病気のリスクは少ないですが、パピー期は骨折や誤飲などケガのリスクが高まります。
骨折や誤飲をして手術が必要な場合は、30万円ほどかかることもあるので注意です!
このように子犬期から老犬期にかけて高額な診療費がかかるの可能性はあるので、まとまったお金を用意できない場合はペット保険の加入を検討しましょう。
つづいて次のように動物病院を利用したい場合も、ペット保険は必要とされるのではないでしょうか。
動物病院に気兼ねなく通いたい場合
なぜ動物病院に気兼ねなく通いたい場合は、ペット保険に入ったほうがいいのですか?
なぜかというと、ペットちゃんのちょっとした体調不良でも、ペット保険に入っているという理由で動物病院に通えるからです。
ずばり動物病院の診療費っていくらかかるのかイメージがわきませんよね。
例えばペットちゃんが急に嘔吐してしまったとき、診療費がいくらかかるか分からないという理由で、動物病院に連れて行くのを躊躇う人もいるかと思います。
ペット保険に加入していれば「多少かかっても補償されるから大丈夫だろう」と躊躇せずに病院に連れていけるので、そういった心理的な側面でペット保険の検討をするのもいいでしょう。
ペット保険に加入したほうがいい1番の理由は、心理的に動物病院へ行きやすくなることだと思います。
まとめ「お金がたくさんある人はペット保険不要。ただし、お金だけでなく心理的な側面も検討材料に」
まとめになりますが、ペット保険はすべての人に必要ありません。すでにペットちゃんにかかる一生分の診療費を、ペットちゃん貯金として確保している人には、ペット保険はいらないでしょう。
ただし、ペット保険に未加入の場合は、動物病院にかかる診療費を全額自己負担しなくてはいけません。それが心理的な枷となって、動物病院に行きづらくならないようにしましょう。
もしもお金があっても、動物病院に連れていくのを戸惑った経験があるのであれば、ペット保険は必要かもしれませんね。
いずれにせよペットちゃんの健康を第一に、どの選択肢がベストなのかご自身で検討してみてください。