ペット保険が適用外になるときは、どのような場合があるのでしょうか?
こんな質問に答えます!
- ペット保険の適用外項目について
- 適用外になる理由
ペット保険は動物病院でかかった診療費すべてを補償するものでありません、中には適用外の項目もあります。ペット保険で適用外に項目はどんなものがあるか気になりますよね。
そこで!元ペット保険屋のわたしが、ペット保険の適用外項目とその理由について解説していきます。
ここでは一般的な適用外項目について解説します。ペット保険によっては基準が違う場合もあるので、必ず各社の約款や重要事項説明書などをご確認ください。
ペット保険が適用外になる場合について
ペット保険が適用外で使えない場合を教えてください。
さっそくですが、ペット保険が適用外になる場合は以下のようなものがあります。
- 保険加入前に発症していた傷病や、先天性疾患
- ワクチン接種
- ワクチンで予防できる病気
- 健康診断
- 傷病に該当しないもの
- 治療にあたらない健康療法
- 医薬部外品
- マイクロチップの費用
- 自然災害
- 飼い主の故意のよるもの
保険加入前に発症していた傷病や、先天性疾患
保険に入る前にかかった病気やケガは補償対象外ということですか?
ペット保険は、加入前に発症した病気やケガに対して保険は適用されません。適用の対象は、加入後に発症したものに限られます。
また生まれつき持っている病気である先天性疾患も、基本的には補償対象外です。ただし、中には保険加入後に診断された先天性疾患は、補償が適用される保険もあります。
ワクチン接種
狂犬病や混合ワクチンの接種費用は適用外なのですか?
ペット保険は病気やケガの治療を目的とした診療費を補償する保険です。ワクチン接種は予防費用のため適用外となります。
ワクチンで予防できる病気
病気やケガでもワクチンで予防できるものは適用外なのですか?
ペット保険は、病気やケガの治療を目的とする診療費が補償対象ですが、ワクチンで予防できたであろう病気は適用外となります。
なぜかというと、保険は不測の事態に備えるものであり、未然に防げた病気を補償するのは、保険の本質に反するためです。
補償の適用外となる病気は以下のようなものがあります。
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症
- 犬パラインフルエンザ感染症
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型感染症
- 狂犬病
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ感染症
- 猫汎白血球減少症
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫白血病ウイルス感染症
ただしワクチンを接種したのに発症してしまった場合は、保険が適用される場合もあります。
健康診断
健康診断の費用は保険が適用されないのですか?
健康診断の費用も、予防費に当たるため、ワクチン接種と同様の理由で保険が適用されません。
傷病に該当しないもの
傷病に該当しないものとはなんでしょうか?
ペット保険が適用されるものは、病気やケガの治療に関するもののみです。そのため病気やケガに該当しないものは補償されません。
病気やケガに該当しないものは以下のようなものがあります。
- 正常な妊娠・出産、交配、早産、帝王切開、流産、人工流産ならびにそれらによって生じた症状および傷病 等
- 去勢、避妊
- 乳歯遺残
- 停留睾丸
- 臍ヘルニア
- そけいヘルニア
- 歯石取り(治療目的を除く場合あり
- 歯切り・歯削り(不正咬合を含む)
- 爪切り(狼爪の除去を含む)
- 耳掃除
- 肛門腺しぼり
- 断耳および断 等
治療にあたらない健康療法
健康療法とはどんなものですか?
健康療法とは獣医療と認められないものを指します。具体的には以下のようなものがあります。
- 中国医学(鍼灸を除く場合あり)
- インド医学
- ハーブ療法
- アロマセラピー
- ホメオパシー
- 温泉療法
- 酸素療法
医薬部外品
薬以外は補償されないのですか?
ペット保険は医薬品と認定されないものは適用外となります。
主にサプリメントが該当しますが、ほかにも未認可の薬なども適用外なので注意が必要です。
マイクロチップの費用
マイクロチップにかかる費用も適用されないのですね。
ペット保険では、マイクロチップの本体費用から、埋め込み費を含め適用外となります。傷病の治療目的ではないためです。
自然災害によるもの
自然災害によるものとはどうゆうことですか?
地震や津波などでペットちゃんがケガをした場合は、ペット保険は適用されません。
ペット保険は日常生活の中で起こった事象が対のためです
飼い主の故意のよるもの
飼い主の故意とはどうゆうことですか?
例えば、飼い主の暴力によるペットちゃんのケガは、ペット保険の適用外となります。これを補償対象としてしまうと、動物虐待に繋がりかねないのが理由です。
まとめ「ペット保険が適用されるのは、ケガや病気の治療にかかる費用のみ」
ペット保険の適用外項目について解説してきました。基本的にペット保険はケガや病気に備えるものと理解すれば、納得できると思います。
健康診断や、ワクチン接種、避難去勢のような傷病に当たらない手術、などは適用外なので注意しましょう。
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