リトルファミリーのペット保険「わんデイズ・にゃんデイズ」のデメリットについて知りたいです。ネットで探しても口コミや評判が見つかりませんでした。
こんな悩みに答えます!
- リトルファミリー「わんデイズ・にゃんデイズ」の特徴
- リトルファミリーのデメリット
- リトルファミリーに加入する際の注意点
リトルファミリーは2021年7月15日に誕生したばかりのペット保険です。日経トレンディ2022年5月号では「価格破壊」と表現されるほど保険料が安く、補償も手厚いので比較サイトでは順位が高いですね。
しかし加入者がまだ少なく、口コミや評判が出回っていないため、デメリットが分かりにくい状況となっています!
そこで、元ペット保険屋さんのわたしがリトルファミリーのデメリットや、加入する際の注意点を解説していきます。
あくまで個人の感想や意見であるため、最終的な判断は必ず重要事項説明書を読み、ご自身の判断でお願いします。
リトルファミリー少額短期保険「わんデイズ・にゃんデイズ」とは?
そもそもリトルファミリーのペット保険はどんな保険ですか?
デメリットの解説前に、ざっとリトルファミリーの特徴についてまとめておきます。
デメリットや注意点だけ見たいよ。という方は下のボタンから飛べますよ!
さて、リトルファミリーは以下のような特徴があるペット保険です!
- 価格破壊レベルな保険料の安さ、生涯保険料が超安い
- 最大補償120万円で、免責なし、支払い回数制限なしで通院・入院・手術すべてカバー
- 親会社はあいおいニッセイ同和損保
それぞれ簡単に説明していきます。
価格破壊レベルな保険料の安さ、生涯保険料が超安い
リトルファミリーは保険料が安いのですか?
リトルファミリーは月々の保険料が安いのはもちろん、生涯保険料もかなり安く設定されています。その安さはペット保険業界が揺らぐほどで、日経トレンディ2022年5月号では「価格破壊」と表現されていました。
リトルファミリーは猫70%補償で18歳まで継続した場合でも、生涯保険料60万円と破格の保険料となっています。
同プランで生涯保険料が100万を超えるペット保険がある中で、60万円はまさに「価格破壊」にふさわしいかと思います。
最大補償120万円で、免責なし、支払い回数制限なしで通院・入院・手術すべてカバー
リトルファミリーの補償内容はどんな感じですか?
リトルファミリーは通院・入院・手術がすべて補償され、最大補償は合計120万となっています。内訳は以下のようになります。
通院 | 入院 | 手術 |
---|---|---|
30万円 | 60万円 | 30万円 |
それぞれ上限が設定されているのはペット保険によくある商品設計ですが、驚くべきはそれぞれの支払い限度回数が無制限となっています!
リトルファミリーと同じくらい安いペット保険の多くは、例えば手術は2回まで、入院は20日までなど限度回数が決まっていますが、それが撤廃されているのが驚愕です。
まとめると、保険料が「価格破壊」と呼ばれるほど安く、補償内容が超手厚いのがリトルファミリーの商品設計です。
リトルファミリーの親会社はあいおいニッセイ同和損保
リトルファミリー少額短期保険は親会社があるのですか?
リトルファミリー少額短期保険株式会社は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社が開業したペット保険会社です。
あいおいニッセイ同和損保はMS&ADインシュアランスグループホールディングス傘下の完全子会社のため、リトルファミリーもMS&ADホールディングスの関連会社ということになるでしょう。
大手保険会社がバックにいることは心強い気がします。
リトルファミリー「わんデイズ・にゃんデイズ」のデメリット
リトルファミリーのデメリットを教えてください。
保険料が激安で魅力的なリトルファミリーですが、デメリットは以下のようなものがあります。
- できたばかりの保険のため、今後保険料の改定や補償内容の変更があり得る
- 犬猫ともに発症率が高い歯周病が補償されない
- 継続時、慢性病は補償対象外になる場合がある
- 保険以外の付帯サービスが何もない
- 個人情報をグループ会社に渡される
それぞれ解説していきます。
リトルファミリーはできたばかりのペット保険
できたばかりのペット保険だと何がデメリットなのですか?
始まって間もないペット保険は、今後保険料金の改定や補償内容が変わるリスクが若干高めなデメリットがあります。
特にペット保険自体まだ歴史が浅いため、商品設計が非常に難しい保険と業界内で言われているほどです。
業界最大手のアニコムでさえ、過去に商品改定をし、新プランを発表したほどです。
そしてそのアニコムが商品改定したペット保険も、リトルファミリーと同じように支払い回数(日数)無制限の保険でした。
アニコムが商品改定した内容【健康割増引制度の導入】
通院・入院/手術回数 | 0回 | 1~5回 | 6~19回 | 20~39回 | 40回以上 |
割増引率 | -10% | -5% | 割増引なし | +20% | +50% |
支払い日数は無制限ですが、使えば使うほど保険料が高くなる保険となりました。そして現在、日数無制限プランは新規加入受付をしていません。
このように最大手のアニコムが、支払い日数無制限プランの取り扱いをやめた背景をみても、新しくできたリトルファミリーも商品改定をする可能性があるかもしれません。
補償が手厚く、保険料も超安いので、個人的にはリトルファミリーさんには頑張ってもらいたいところです!
歯科治療が補償されない
歯科治療が補償されないないことはそんなにデメリットですか?
犬猫は自分で歯を磨けないため、歯周病のリスク高い動物さんです。そして、歯周病を治すための、歯科治療のほとんどは全身麻酔下で行われるため、手術扱いとなり高額な治療費が掛かります。
5~24万円前後
歯科治療と聞くと虫歯の治療かな?なんて軽く考えがちですが、人間のように犬猫はじっとしてくれないので、全身麻酔下の手術になるのです。
発症リスクが高い歯科治療を補償してくれないのは、リトルファミリーの明確なデメリットだと言えます。
保険継続時に特定の疾病が補償対象外になる場合がある
継続時に補償内容が変わる場合があるのですか?
リトルファミリーの約款には、継続時に特定疾病を不担保とする特別条件を付け加える場合があると明記されています。
第43条(特別条件特則)
(1)当社は、この保険契約の締結または継続の際、対象ペットの健康状態その他が当社の定め
る基準に適合しない場合、保険契約者の同意を得たうえで、特定の疾病(以下、「特定疾病」
といいます。)を不担保とする特別条件特則を、この保険契約に付加することがあります。
(2)当社は、(1)により特別条件特則を付加した場合には、対象ペットが保険期間中に特定疾
病(注)の治療を受けたことにより、被保険者に生じた損害については、第1条(保険金を
支払う場合)の規定にかかわらず、保険金を支払いません。
(注)特定疾病と獣医学上重要な関係があると獣医師が判断し、当社がそのように認めた疾
病を含みます。
「ペット医療費用保険普通保険約款・特約」より抜粋(https://lp.littlefamily-ssi.com/pdf/terms_and_conditions.pdf)
つまり特定の疾病にかかり、リトルファミリーが定める健康基準を満たさなくなった場合、その病気に関しては一切補償しませんよと、継続時に条件がつけられるというお話ですね。
付帯サービスがまったくない
付帯サービスがないとはどうゆうことですか?
ペット保険の多くは、獣医師に無料で相談できる付帯サービスが付きますが、リトルファミリーは何もつきません。
そのため、保険を利用しなかった場合は、完全な掛け捨てとなってしまうため、もったいなさが増すでしょう。
個人情報をグループ会社に渡される
リトルファミリーに加入すると、個人情報が利用されてしまうのですか?
リトルファミリーのプライバシーポリシー(個人情報保護方針)に気になる記載がありましたので、以下に一部抜粋しました。
個人情報の取り扱いについて(プライバシーポリシー)
(中略)
- グループ会社・提携先企業との共同利用
当社およびグループ会社・提携先企業は、その取り扱う商品・サービスを案内または提供するために、以下のとおり、個人データを共同利用することがあります。
(1)共同利用する個人データの項目
氏名、どうぶつ名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、保険の種類、契約締結日、契約の状態、その他保険契約に関する情報
(2)共同利用における管理責任者
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社
当社のグループ会社・提携先企業については、下記のとおりです。
・グループ会社一覧:
・MS&ADインシュアランス グループ
https://www.ms-ad-hd.com/ja/group/what/group/structure.html・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
https://aioinissaydowa.co.jp/corporate/about/associate.html・提携先企業:
・株式会社PECO
https://corp.peco-japan.com/
・PECO あいおいニッセイ同和ペットライフ株式会社
※特定個人情報等については共同利用を行いません。
(以下略)
(引用元:https://corp.littlefamily-ssi.com/about/privacy_policy/)
要するにリトルファミリーが取得した個人情報は、あいおいニッセイ同和損保やMS&ADインシュアランス グループの保険商品を売るのにも利用する場合がありますよ、ということですね。
もしかしたら、生命保険や自動車保険の営業電話が掛かってくるかもしれませんね。
リトルファミリー「わんデイズ・にゃんデイズ」に加入する場合の注意点
リトルファミリーに加入する際の注意点を教えてください。
デメリットを踏まえた上で、リトルファミリーに加入する場合は下記に注意する必要があるでしょう。
- 生涯保険料が保証されていないことに留意する
- 商品改定がある場合も覚悟しておく
- 歯科治療は予防費用を用意する
- 個人情報をたくさんの保険会社に渡すことを了承する
ひとつずつ補足していきます。
現時点では激安だが、生涯保険料が保証されていないことに留意する
リトルファミリーは「価格破壊」と表されるほど激安のペット保険です。
生涯保険料もかなり安く、その安さを推して「ポイントは生涯保険料」とグラフで分かりやすく説明しています。ただその下に小さく、下記のような記載がある点に注意してください。
(注) 上記のグラフは将来の保険料を約束するものではありません。保険料の改定がある場合、上記の保険料は変わります。
ペット保険は難しい保険商品のため、保険料の変更はよくあることです。歴の浅いペット保険はその点に注意しましょう。
実際に、最大手のアニコムでさえ、保険料を改定して最悪と言われた時代があります。
現在は回数無制限で補償されるが、商品改定される場合もある
リトルファミリーは激安保険料だけでなく、補償回数が無制限なのも魅力的なポイントです。ただし、最大手のアニコムでさえ日数制限なしプランの新規受付を終了した事実があります。
保険は補償内容と保険料のバランスが大切です。今は条件が良い保険でも、今後改定されない保証はない点を理解しておきましょう。
歯科治療は一切補償されないので、予防費用を別途用意する
歯科治療が補償されない点は、リトルファミリーのデメリットです。
日ごろの歯磨きやデンタルケアグッズ、定期的な歯石取りなど、歯周病を予防することにお金を掛けるようにしましょう。
また継続時に特定の疾病が補償されなくなる場合があるので、保険とは別にペットちゃん貯金をしておくのがおすすめです。
個人情報をたくさんの保険会社に渡すことを了承する
リトルファミリーのプライバシーポリシーにはグループ会社の商品を販売するために、個人情報を共同利用することがあると明記されています。
リトルファミリーのグループ会社「MS&ADインシュアランス グループ」は多くの保険会社や関連会社を傘下にしています。
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和損保
- 三井ダイレクト損保
- 三井住友海上あいおい生命
- 三井住友海上プライマリー生命
- MS&ADインターリスク総研
- MS&ADビジネスサポート
- MS&ADスタッフサービス
- MS&ADシステムズ
- MS&AD事務サービス
- MS&ADグランアシスタンス
- MS&ADアビリティワークス
- MS&ADベンチャーズ
リトルファミリーに加入すると、上記の会社に個人情報が渡るかもしれない点は理解しておきましょう!
リトルファミリー「わんデイズ・にゃんデイズ」のデメリットまとめ!口コミや評判が少ないので注意
リトルファミリーのデメリットや、注意点について解説してきました。デメリットや、注意点をまとめると以下のようになります。
- できたばかりの保険のため、今後保険料の改定や補償内容の変更があるかもしれない
- 生涯保険料の激安を謳っているが、保証や約束は一切されていない
- 犬猫ともに発症率が高い歯周病が補償されない
- 特定の疾病が継続時に補償対象外になる場合がある
- 保険以外の付帯サービスが何もない
- 個人情報をグループ会社に渡される
ペット保険は補償内容と保険料のバランスが大切です。根拠のない比較サイトのランキングを見て、保険料だけで保険を決めないことをおすすめします。
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